
台湾の大学新卒の初任給TOP5産業
いつもザ・台湾ナイトマーケット★YACHIA★を応援いただき、ありがとうございます!
今日は台湾の大学生新卒の初任給についてお話をしましょう。台湾大手人材紹介会社「1111人力銀行」による産業別初任給ランキング調査に基づき、1年未満の経験を持つ新卒の平均初任給の上位5つの産業は以下の通りです。

1位:電子情報(36,800元)
電子情報産業は引き続きトップを維持しており、初任給は36,800元となっています。1111人力銀行によると、この業界は初任給が高いだけでなく、経験を積むことで年収やボーナスも大きく増加します。台湾のテクノロジー業界は、世界のAI供給チェーンの中心としての重要な役割を果たしており、その影響が業界全体の待遇にも反映されています。7年後の平均年収は58,400元に達しています。
2位:医療環境衛生(34,700元)
医療業界では、昨年多くの医療機関が給与引き上げ策を講じ、スタッフの定着率を高めるために給与水準が引き上げられました。さらに、近年では持続可能な環境意識が高まり、環境衛生業務にも影響を与え、給与が上昇しています。この産業の初任給は34,700元で、7年後には50,000元近くに達します。
3位:貿易倉庫(34,600元)
近年、貨物船運航会社の業績が予想を上回り、主要企業は年末ボーナスを支給するだけでなく、待遇改善により人材を積極的に採用しています。この結果、貿易倉庫業界の初任給は34,600元となっています。
4位:金融保険(34,300元)
金融保険業界は、初任給が34,300元となっています。この業界は福利厚生が充実しており、年次昇給やパフォーマンスに基づくボーナスが提供され、長期的な給与の成長が期待できます。
5位:建設・土木(33,200元)
建設業界は専門的な知識と技術が求められるため、初任給は33,200元となり、5位にランクインしています。しかし、建設業務の一部は肉体労働が多く、危険を伴うこともあるため、給与成長には限界があります。7年後の平均年収は46,000元で、成長幅は38.6%にとどまります。
産業別成長率の分析
各産業の給与成長率をさらに詳しく分析すると、以下の産業が特に高い成長率を示しています:
- 鉱業・エネルギー産業(成長率72.3%):再生可能エネルギーの導入や環境保護意識の高まりに伴い、カーボンチェックやサステナビリティ管理などの専門職の需要が急増し、給与が大きく増加しています。
- 金融保険業(成長率62.7%):金融テクノロジー(FinTech)の発展により、異業種の専門家が求められ、さらに安定した福利厚生と業績連動型のボーナスが提供され、長期的に給与の増加が期待されます。
- 電子情報業(成長率58.7%):台湾は世界的なテクノロジー供給チェーンの中核であり、AIや半導体分野の需要が引き続き人材価値を押し上げています。また、成果に基づくボーナス制度が普及しており、キャリアを積むことで給与が大幅に向上します。
一方で、成長が比較的遅い産業もあります。例えば、一般サービス業(成長率26.9%)や出版業(成長率29.0%)、貿易倉庫業(成長率34.4%)などは、市場の飽和や内需の制限、技術革新の不足などの影響を受け、給与の伸びが限定的となっています。
テクノロジーや金融関連の産業は依然として新卒者にとって非常に魅力的であり、特に給与の成長性において大きな利点があることがわかります。
