台湾の街はバイクの海!?なぜこんなに原付が多いのか

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台湾を訪れた人なら、まず驚くのが「バイクの多さ」。
朝の通勤ラッシュでは、交差点がまるでスクーターの海になります。

日本では原付=学生か配達員というイメージですが、台湾では老若男女が生活の足として使う
なぜここまで普及しているのでしょうか?


理由1:気候と地形がバイク向き

台湾は一年中あたたかく、雪も降りません。
細い路地が多い都市構造も、バイクにぴったり。
車より早く、駐車もしやすい。だから「バイクが一番合理的な交通手段」なんです。


理由2:通勤・通学に最適

台北でも、地方都市でも、通勤ラッシュはバイク中心。
信号待ちで並ぶ姿はまるでバイクのパレード
親が子どもを後ろに乗せて保育園に送る光景も日常です。


理由3:車が高すぎる

台湾では自動車の価格が日本より高く、維持費も大きい。
そのため、多くの人が「まずはバイク」という選択をします。
ガソリン代も保険料も安く、経済的負担が少ないのです。


歴史的な背景:政府が「一時的な乗り物」と考えた

実は台湾政府は、かつてバイクを**「過渡期の交通手段」**として位置づけていました。
つまり、「いつか車社会になるまでの一時的な存在」だと考えていたのです。

そのため、バイクの台数には厳しい制限が設けられず、登録も比較的自由でした。
結果的に、都市化が進む中で爆発的に台数が増え、
今日では国民一人あたりのバイク保有率が世界トップクラスという状況に。

「過渡期」のはずが、気づけばそれが「文化」になってしまったのです。


最近の変化:電動バイクの波

近年は環境意識が高まり、**Gogoro(ゴゴロ)**などの電動バイクが急増中。
バッテリー交換ステーションが街中にあり、スマホで残量を確認。
「静かでクリーン」な新世代バイク文化が広がっています。


台湾のバイク文化は、単なる交通手段ではなく「生活の一部」。
政府の政策、経済、地理、そして気候が重なって生まれた結果なのです。

スピード、効率、自由さ、そしてちょっとした混沌。
それが台湾の街のエネルギーを生み出しています。

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