霹靂の世界観II
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今回は、霹靂の主な舞台である「苦境」についてです。
霹靂の世界は、仏教の影響を受けていることがわかります。
霹靂の世界は【苦境】【集境】【滅境】【道境】の四つの世界から成り立つといえる。
台湾語の読み方は【苦境/コウギン】【集境/ジッギン】【滅境/メッギン】【道境/ドーギン】。
このほかに、【天外南海/テンワナンハイ】【葉口之間/ヤッカオジガン】といった独立した世界がある。
【苦境】【集境】【滅境】【道境】は仏教の「四諦」からきたもので、「四諦」は原始仏教の教義の大綱であり、「四」は苦・集・滅・道は四種の正確無比の真理のことである。苦諦と集諦はまだ俗世間に近く迷いの多い段階で、悟りを開いていくにしたがって滅諦、道諦と進んでいくとされる。
悟りが開けていく順は、苦境<集境<滅境<道境、ということ。
霹靂の世界では【苦境】【集境】【滅境】【道境】の四境はそれぞれ独立した世界を形成しているが
たがいに交流もあり、【挪體超空儀/ノーテイチョーコンイー】という名の瞬間移動装置が一台あって、これを持つと四境を自由に行き来できる。
【四境】-【苦境/コウギン】
私たちが生きる現世界にもっとも近いとされ、霹靂の世界のメイン舞台である。
苦境は、苦境内の紛争だけでなく、常に他の三境の勢力の侵入を受け、多くの違う世界の種族が住んでいる。
苦境は三つの部分に分かれる。すなわち 【天界】【人界】【冥界】。
【天界/テンガイ】
神々が住むところ。
【人界/リンガイ】
人界は【中原】【東武林】【西武林】【南武林】【北武林】の五つのグループに分けられる。さらにその周りには【西漠】【北隅】など広範囲にわたる地域がある。
その地域のひとつに、中原から海を越えたところに東瀛(ドンイン=日本と思われる地域)がある。
霹靂の登場人物で、武士のような衣裳の人物は東瀛出身の人物たちである。
五つのグループを地名で言うと、
【中原】は【琉璃仙境/リュウリーセンギン】
【東武林】は【懷擁天地七歩階/ホワイヨンテンデーチッボガイ】
【西武林】は【風簷春秋/ホンエンツンチゥ】
【南武林】は【心築情巣/シンドッジンツァウ】
【北武林】は【猜心園/ツァイシンエン】のことである。
霹靂を見るにあたって、人名や地名など固有名詞をあらかじめおさえておくと、スムーズである。
【冥界/ミンガイ】
冥界は【魔界/モーガイ】【邪能境/シャーニンギン】【犴妖族/ガンヤオゾッ】の三つに分かれ、通称「冥界小三界」と言われる。
日本語の冥界のイメージどおり、このエリアは悪のエリアで、中原をのっとろうと画策して、侵略、攻撃してくるやつらである。
この上にいる【冥界天嶽/ミンガイテンワッン】が冥界小三界を管理している。